カテゴリー:トリモダリティ療法 宇治病院
お住まいの地域:長野県
治療を受けるまでの経緯は?
自営業でしたので、地元自治体が行う健康診断を受けて発覚しました。
この検診以前の3年ほど健康診断を受けていませんでしたので、がんに関する全てのオプション検診を依頼しました。後日、地域担当の保健師さんより電話連絡と緊急での自宅訪問を受け、「PSAの値が非常に異常な数値であるため、すぐに診察を受けるように」と促されました。この時点でPSAは30でした。
そして「PSAとはどういったものなのか」「数値的にどれほど異常なのか」をネットで調べまくったのですが、当然ながら自分自身に自覚症状などは何もありません。
調べるうちに岡本先生の存在を知り、今自分は何を行い、どうするのが一番得策なのか、年齢的にも先々最良な対応はどうするべきかを自分なりに学びました。
YouTubeや多くの方のブログ記事などを見漁り、読み漁り……その時点で「がんと認められた場合の対処」は自分なりに決めていました。
後日、地元病院(飯田市立病院)での生検結果により、PSA 40、cT3b、グリソンスコア 5+5の「超高リスク前立腺がん」と診断されました。
担当医からは「生検14本中、右葉は0/7本、左葉は7/7本であり、陽性の全てがグリソンスコア10の超が付く高リスクがんである」ことを伝えられました。
その後、骨転移を調べるため骨シンチグラフィーやCT検査を行いましたが、幸いにも骨への転移は認められないとの結果でした。これが後々、大きなポイントになったと思います。
主治医からは当病院では治療対応不可であることや、他病院(信州大学病院、愛知県がんセンター等)への紹介を提示されましたが、その時点で調べていた通り全てお断りし、自身の判断で当時岡本先生が勤務されていた「京都宇治病院」で治療を受けることを決意していました。
とは言ったものの、まだ宇治病院に予約を入れたわけでも、先生にお会いしたわけでもありませんでした。しかし、病院のホームページ上から岡本先生宛に直接メールを送れることを知り、すぐにメールをお送りした次第です。
メールをお送りした当日中に先生から返信をいただき、そのスピード感には少々驚きました。
告げられた内容は「かかりつけの病院から診断データを取り寄せて送ること」「絶対に余計な治療を受けず、今の状態のままこちらの病院に来ること」でした。宇治病院の受診手続き等も全て先生が行ってくださり、自分は指定された日に病院へ行くだけでした。多くの不安がある中、これは非常に助かりました。
治療は2022年9月よりホルモン治療(CAB療法)を開始。12月よりホルモン治療の一時休止を経て、翌年2月より同治療を再開し、5月に宇治病院へ入院して『密封小線源前立腺永久挿入術(外部照射併用治療)』を受けました。
なお、私は長野からの通院でしたが、外部照射による放射線治療(全25回)は地元の飯田市立病院で受けることができました。当初は連日の治療に伴う宿泊先や仕事、金銭面などで非常に悩んでいたため、地元の病院で通院治療ができたことは本当に助かりました。
治療開始当初は宇治病院でしたが、岡本先生の大阪開業に伴い『石田記念大阪前立腺クリニック』へ転医し、現在も経過観察(3ヶ月ごとの通院)を続けています(現在4年経過)。
PSA:40ng/ml
グリソンスコア:5+5
陽性率:50%
※但し右葉0%/左葉100%(生検 14本中:左葉陽性 7本)
T分類:T3b
MRI検査:前立腺:左葉外線領域にT2 low,DWI high の tumor あり。
後方は直腸に接し直腸浸潤否定できない。
リンパ節腫大なし。
骨転移認めない。
診断時年齢: 62歳
触診の結果は?:左葉明らかな被膜外浸潤を伴った結節に触れる。
治療後にどう感じましたか
治療予定の方は現在の気持ち
治療前時点でも何も自覚症状はありませんでした。
痛み、頻尿など一切感じておりませんでした。
そして治療後の現在(PSA値:0.071ng/ml)も、何も自覚症状はありません。
ただし、治療中には治療による症状(乳房の膨らみ、体毛の消失、頻尿、排尿痛)が発生しました。
この症状は概ね1年ほど続いたでしょうか。今はほとんど元の状態(症状なし)に戻っています。
現在の経過、伝えたいことなど
差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。
治療中は色々と症状に悩まされました。
「今後ずっとトイレは大丈夫なのか?」「このまま尿漏れパッドや紙おむつのお世話になり続けていくのか?」と不安を感じていました。
尿意をもよおすと自分では堪えることができないため、尿漏れを何度も経験しました。
尿意はほぼ2時間おきに訪れ、排尿痛もかなりありました。
ですから外出時は常にパッドを装着し、予備を持って出かけ、ショッピングセンターなどでは入店直前に必ずトイレを済ませて早めに用事を終える、といった対応をしていました。
この件を通院のたびに先生に訴えると、結構そっけなく「大丈夫、治りますから問題ない」と毎度同じお答えでした(笑)。
ただ、私自身は実際にはほとんど半信半疑(笑)でいました。
現在では先生の仰った通り元通りとなり、何の不安もなく過ごせています。
本当にありがたい限りです。
私は事前に色々と調べ、何をするのが一番良いのかを考え、多くの方の体験談や『腺友倶楽部』が発信されているYouTube動画での岡本先生のお話などから多くを学ばせていただきました。
どの治療を選択すべきかは、ある意味人それぞれかと思います。
ですが自分自身は、とにかく「再発をさせないこと」を第一とし、後遺障害を最低限に留めることを考えて、摘出手術は受けないと決めていました。
地元の主治医からは全摘を勧められましたが、摘出した際の再発率の高さ、また再発した際の治療の難しさや後遺障害の重さ(治療するべき対象部位が摘出によって無いこと)などから、自分の年齢を考えても今後の仕事や生活への対応が難しいと考えたからです。
現在治療で悩まれている方々は、発覚後はとにかく焦ってすぐに治療をせず、ご自身が一番良いと判断する医師に診ていただくこと(私の場合は岡本先生でしたが)、そしてできれば摘出せずに治すこと(小線源治療/トリモダリティ治療)を優先的に考えるべきだと感じています。
医療はどこで受けても、誰に診ていただいても同じではありません。
治療にあたり、医師の選択はとても重要な要素です。
選ぶべきは「病院」ではなく「医師」です。
どんなに良い設備があっても、それを活かすも殺すも使う人間次第。誰に診ていただくのかを自身で積極的に考え、選ぶべきだと思います。
P.S. 男性機能?(笑)
前立腺を摘出する際、ここが一番大きな弊害になると考えました。
「勃起神経は実際に何本あるのか?未だに何本なのか分かっていない」という記事を目にしたことがあります。3本?ダビンチを使うようになって5本?とも言われているようですが……私の情報が古い、あるいは間違っていたらすみません。
ただ、これを切ってしまうと……ですね(汗)。
この件に関しては医療も日進月歩ですので、最新情報はご自身でお調べください。
患者さんへの質問:
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選びますか?
「はい、この治療を選びます」
飯田 古根
飯田 古根さん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。もしこの回答内容を変更したい場合は、再度ご記入いただければ、差し替えさせていただきます。