トリモダリティ療法 北海道 佐川

カテゴリー: トリモダリティ療法 滋賀医大

トリモダリティ療法 北海道 佐川
お住まいの地域:北海道

治療を受けるまでの経緯は?

 50歳を過ぎたら前立腺がんの定期的な検診を受けることが推奨されていたこともあり、2016年7月、念のためにと地元病院で検査を受けたところ、思いがけずPSA値17で「癌の疑いあり」という結果。翌月の生検の結果で前立腺がんの告知を受けました。

その後の画像診断で転移は認めない段階であったものの、やはりがん告知には大きな衝撃を受け動揺しましたが、気を取り直し前立腺がんのことや治療法についてネットや書籍などから情報収集を始めました。

 岡本先生を知るきっかけとなったのは幸運にも先生の治療を受けた方のブログが目に留まったことです。先生の治療についてご自身の体験談を交えて分かり易く紹介されていて大変参考になりました。
当時、先生が在籍されていた滋賀医大のウエブサイトなどを検索するに従い、いかに優れた治療かを知ることができました。高リスクであっても非再発率が極めて高く合併症の少ない治療によって卓越した治療成果を上げられ、また、全国から研修に訪れる医療者へ技術指導されていました。さらには、理想的な小線源治療を行うための理論的背景とコツを解説した冊子を広くネット上で公開されるなど、治療はもとより、その秀抜な技術の普及にも尽力されていました。

医療の事については浅薄な自分ですが、こうした情報に触れるにつれ治療の優位性を強く感じ、遠方からの通院の動機付けとなりました。早速行動に移し、ウエブページに載っていた岡本先生のアドレスにメールを差し上げたところ、お忙しいと思われる中、なんとその日のうちに返答くださいました。診察はこれからといった段階でしたが、この瞬間、一気に暗澹たる気持ちから抜け出せ、治療に向き合う気力が湧いてきたのを覚えています。

 私の場合、当時、AGA治療薬のフィナステリドを飲んでいました。フィナステリドの服用による影響として、PSA値の半減・高悪性度病変との相関に関するネット記事をいくつか目にし、自分も思った以上に進行しているのではといった漠たる不安を覚えていました。こうしたこともあり、急ぎ岡本先生への転医に向けた手続きを進めました。急な申出でにも主治医は直ぐに紹介状を書いていただき、癌を見つけてくださったことと合わせ大変感謝しています。ちなみに、PSA値は断薬して1カ月で倍近く跳ね上がりました。断薬によるものとはいえ倍加時間が僅かひと月だったのには驚きました。

 念願の岡本先生の初診では、急激なPSA上昇などから小線源治療に外部照射治療とホルモン療法を併用する治療法「トリモダリティ」の適用が妥当との診断でした。その日からホルモン治療を開始しました。

 PSA:17
 グリソンスコア:4+3
 陽性率:8%(生検12本中陽性 1本)
 T分類:T2a(後にT3)
 診断時年齢:54歳
 触診の結果は?:結節には触れず

治療後にどう感じましたか

治療予定の方は現在の気持ち

 小線源治療の入院期間は3泊4日で、麻酔や治療中の痛みはほとんどなく想像以上に体への負担は軽く感じました。退院してからは数週間、多少尿意切迫感があった程度で済んだと思います。

外部照射の回数は27回で、期間半ばから排便痛の症状が出始め退院後も数カ月続きました。さらに、晩期となる治療から1年半程経つ頃に、月数回少量の血便が出だして暫く煩わされたものの、自然に治まっていきました。排尿痛や血尿といった症状はほとんどありませんでした。ホルモン療法の影響については筋力低下や体のだるさなどを多少感じる程度で、ホットフラッシュ、ばね指といった症状に悩まされずに済み幸いでした。

 治療を進めていく中で、自分がどの程度の病態なのか、治療のことや副作用への対処、PSA値の推移等々、他の患者さんの様子を知りたいと思うことが多々ありました。先生の根治治療や的確な診断で不安に感じることはないと頭では分かっていても気にしてしまいます。 そうしたとき、岡本先生を頼りに全国から来院された患者さんとの会話や、患者会における情報交換、さらには岡本先生の治療を経験された方のブログ・掲示板での記事やコメントなどを参考にすることで一人悩むこともなく治療に臨めていると感じています。

現在の経過、伝えたいことなど

差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。

 PSAの推移としては、外部照射の後、半年が経過した時期に0.005と最低値となりました。そこから1年間は上昇を続け、0.1をピークとして下降に転じました。その後は下降傾向を維持し、外部照射後5年半ほど経った今では0.02となり順調に経過してきています。新たに目立った合併症や障害などは生じていません。

 今振り返ってみても、私の病態で仮に全摘手術を選択していたのなら、今の自分はなかったとつくづく思います。尿漏れや性機能障害等のQOLに影響を及ぼす合併症、再発・転移や再燃の不安とそれらの対処などで、おそらくは心身と経済的負担を強いられることになっていたでしょう。

 再発のない治療とそれを叶える医師にいかに辿り着くか。どれだけ根治に導いてくれるかを考えて選択することが肝要と感じます。

岡本メソッドによる治療は、根治を叶えていただける唯一無二の最善治療と確信しています。再発の不安や重い副作用に悩むことなく、がんのことも忘れられるほど日々心穏やかに過ごすことができ深謝しております。先生の治療の再開により難治性高リスクの患者さんを含め多くの方々の命が救われ嬉しい限りです。

患者さんへの質問:
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選びますか?

「はい、この治療を選びます」


北海道 佐川


 

北海道 佐川さん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。もしこの回答内容を変更したい場合は、再度ご記入いただければ、差し替えさせていただきます。
また、あとで私のコメントをここに記入させていただきます。