トリモダリティ療法 大阪 遠野

カテゴリー: トリモダリティ療法 大阪PIO

トリモダリティ療法 大阪 遠野
お住まいの地域:大阪府

治療を受けるまでの経緯は?

2014年8月
膀胱のあたりにちょっとした違和感を覚え、泌尿器科の専門クリニックへ定期的に通院していました。医師からは「前立腺に異常なし」と診断されていましたが、ここには大きな落とし穴がありました。

2024年2月(満68歳)
内科クリニックで、健康診断のついでに「一度PSA検査の採血もしておきましょう」と勧められました。後日、結果を聞きに行くと、医師から手渡された用紙には「4.53」という数字が見えました。基準値が4.0以下であるため「少し高いのかな」と思ったその瞬間、医師から「桁が違います。453です」と告げられたのです。あまりの恐怖に体中に激しい衝撃が走り、長期にわたる治療と闘いになると告げられました。

2024年4月
その後、紹介された近隣の総合病院で針生検などの精密検査を受け、前立腺がんと確定診断されました。
病期は「cT3bN1M1b」という超高リスク。がんが精嚢までしみ出し、リンパ節、さらには骨シンチグラフィー検査でTH6椎体右側と左側踵骨に集積を認めました。組織の性質も進行の早い「前立腺導管癌(IDCP陽性)」で、この骨転移などの所見から、医師より告げられた方針は「すでに手術や放射線などの根治治療ができる段階ではない」というものでした。
生涯にわたって薬で進行を抑えるホルモン療法(延命治療)を続け、将来その薬が効かなくなったら抗がん剤治療に切り替えると言われ、言葉にできない絶望の中でホルモン療法(アーリーダの服薬とゴナックスの注射)をスタートしました。

2024年6月
生活拠点を移すことになり、基幹病院へ転院。何とか別の道はないかと一縷の望みをかけて受診したものの、そこで提示された治療方針も「前医と同じくホルモン療法を継続し、将来薬が効かなくなったらやはり抗がん剤になる」と改めて言われました。定期的な精密検査を希望したものの、標準治療方針から外れるため見送られました。
「このまま薬で時間を引き延ばすだけの人生なのか」という諦めが頭をよぎる一方で、私には「まだまだ可愛い孫の成長を見たい」という強い願いがありました。その思いを胸に、インターネットで全国の医療機関や治療実績をほぼ1ヶ月間、必死に調べ抜きました。その執念の中でたどり着いたのが、高リスク前立腺がんに対して圧倒的な実績を持つ岡本医師(医療法人 石田記念大阪前立腺クリニック)の存在でした。

2024年8月
現在の状況をメールで直接相談したところ、なんと翌朝に岡本医師本人から返信をいただくことができたのです。その瞬間、「これまでの医療データをすべて持って受診しよう」と固く決意しました。

2024年9月
祈るような気持ちでクリニックを初診しました。「ステージを考えれば、結局は同じホルモン療法の継続になるかもしれない」と半ば諦めの気持ちもありました。しかし、岡本医師は持参した過去の画像やデータを、時間をかけて極めて精緻に再精査してくださいました。
そして、他院で骨転移とされていた画像上の集積は転移とは断定できず、病変は骨盤内のリンパ節までに留まっている可能性が高いという、全く異なる見解を導き出してくれたのです。
「超高リスクな状態であることには変わりないものの、全骨盤照射を併用したトリモダリティ治療を行えば、完全制御(根治)を目指せます」とお話しいただき、今後の集中的な治療に備えるため、これまで続けていたホルモン療法は一旦休止することになりました。

2025年4月14日
密封小線源前立腺永久挿入術が下半身麻酔のもとで行われ、岡本医師の執刀により無事に完遂されました。
手術室はミリ単位の狂いも許されない高い緊張感と厳しさに包まれていましたが、一方で室内には心地よいBGMが流れており、優しく穏やかで和む空間も演出されていました。一切の妥協を排した緻密な手術が行われる中、岡本医師の「小さな誤差の集積が大きな誤差や治療エラーに繋がる。極めて厳格な品質管理が行われている施設のみで施行されるべきである」という確固たる医療安全の哲学に触れ、岡本医師に全てを任せて本当に良かったと心から実感しました。

2025年5月〜6月(満70歳)
岡本医師の紹介により武田宇治病院に入院。加藤医師の厳格な管理と全27回にわたる毎回立ち会いのもと、放射線技師スタッフとの連携により、前立腺局所および骨盤内領域への高精度放射線治療トモセラピー(ラディザクト)が実施され、全行程において安全かつ的確に照射が完了しました。

2025年10月3日
現在無治療(経過観察中)。これにより、計画されていた一連の初期治療プログラムをすべて無事に終了しました。

psa 453
グリソンスコア
4+4
陽性率
生検
18本中陽性17本
T分類
cT3bN1M1b
診断時年齢 68歳

治療後にどう感じましたか

治療予定の方は現在の気持ち

検査結果後の診断が、医師の「見立て」によって「延命治療」になるのか、それとも完治を目指す「根治治療」になるのか――。すべての治療を終えた今、私はその違いの重さを深く実感しております。

セカンドオピニオンを求め、持参したデータを精査し、「根治を目指せる」という全く異なる高度な見立てを導き出してくださった専門医との出会い。それこそが、私の未来を繋いでくださいました。

医師の見立ては、患者の生死に直結する最も重要なものであると、身をもって気づかされました。

現在の経過、伝えたいことなど

差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。

【男性機能について】
差し支えなければ……とのことですが、歳のせいか、治療のせいか、現在は「冬眠中」です。

治療の副作用(作用)として、頻尿、排尿痛、尿意切迫感、ホットフラッシュなどの症状が続いています(ただし月日の経過とともに、これらの症状は日々軽減してきています)。今のところ、血尿や血便は認められません。

しかし、「延命しかできない」と言われたあの絶望に比べれば、この程度の副作用は【なんのその】です。
直近のデータでは、休薬によりテストステロン値(男性ホルモン)は当初の0.10から1.20まで回復し、PSAは「0.011」と極めて低い状態を維持できています。

相手は「超高リスクがん」であり、決して甘くはありません。「治った」などと油断することなく、今後も厳しい目を持って慎重に【経過観察】を続けていく覚悟です。

初期のPSA値が高く(PSA 453)、超高リスクであったとしても、適切な治療(トリモダリティ)にたどり着くことができれば、ここまでコントロールして経過観察のステージに立てる――。
この事実が、同じ病で悩む皆さんのご参考になれば幸いです。

患者さんへの質問:
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選びますか?

「はい、この治療を選びます」


大阪 遠野


 

大阪 遠さん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。もしこの回答内容を変更したい場合は、再度ご記入いただければ、差し替えさせていただきます。

PSA453には、さぞ驚かれたことでしょう。実は、骨シンチによる画像診断の信頼性はそれほど高くないので、骨シンチで問題が指摘されても転移とは限らないのですが、これを知らないと根治をあきらめ継続的なホルモン療法を受けることになってしまいます。
その点よく調べられて、根治の可能性のある治療法にたどりついたのは幸運でした。

PSA453であれば、全身への転移が珍しくないはずですから、その段階であきらかな転移がないなら、本当に転移がないのかもしれない、そこに希望が持てますね。

少し気になるのは、50代後半で定期的に泌尿器科のクリニックに通院していたというのにPSA検査を勧めなかったこと・・・クリニックは年齢的に前立腺がんのリスクがあると考え、検査を勧めるべきでした。
お大事に。

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