トリモダリティ療法 東京、橋本

カテゴリー: トリモダリティ療法 宇治病院

トリモダリティ療法 東京、橋本
お住まいの地域:東京都

治療を受けるまでの経緯は?

2016年 PSA10
勤務先の健康診断で、48歳からオプションで付いたPSA検査でPSA10という数字が出たことで要精密検査との指示あり。すぐに紹介状を書いてもらい、近所のS病院を受診。PSA11ということで、触診、MRIを受けるが、所見なしということで経過観察となった。

その後、3か月に一度、S病院でPSA値の検査を実施。PSAはじりじりと上昇するものの、担当医からはPSAが急激に上がっていないので癌ではないという説明で経過観察継続。その間、半年くらい前立腺炎の薬を処方され毎日服用するが、PSAの数値は下がらず。

2018年の春 PSA14
上海へ転勤が決まったことから、S病院に相談。その時点でのPSAは14で再度MRI検査を実施。MRI検査の結果、癌の所見なしという事で上海赴任は問題ないという事となり、2018年5月から上海へ赴任。上海赴任後も3か月に一度一時帰国し、S病院でPSA検査実施。PSAは引き続きじりじりと上昇。生検の必要はないかとS病院で何度も聞くが、PSAの上がり方が緩やかなので不要とのこと。

2020年1月 PSA18
一時帰国時のPSAは18。引き続き生検は不要とのこと。その後、中国でコロナ騒動が始まり、3か月に一度の一時帰国が出来ない状況となり、1年弱S病院で検査を受けられず、2020年11月に本帰国。
すぐにPSAを検査をしてもらうと21.94まで上昇。生検を希望するも、次回2021年2月のPSA検査でPSAが上昇していたらで良いのではとの担当医からの回答。それでは遅いのではないか、すぐに生検をして欲しいと依頼するとまずはMRI検査を再実施。MRIで引き続き癌の所見なしということで生検はしなくても良いのではとの担当医の回答だったが、心配なので是非生検をして欲しいと依頼し、ようやく2020年12月に生検をS病院で実施。1泊2日で入院し、全身麻酔による会陰式の生検だった。

2020年11月 PSA21.94
2020年12月に生検、2021年1月上旬に結果が出て前立腺がん確定
20本位(記憶があいまいです)のうち、3本に癌が見つかったという説明。癌と診断されるとショックを受けるという話を聞くが、ショックというよりも、ずっと癌なのに診断されてないのでは、治療が遅れるのではないかとここ数年心配してきていたので、やっと癌と診断されてこれから治療が出来るとほっとし、安心したというのが正直な感想。

前立腺がん確定
グリンソンスコアは4+3=7で中リスクという診断との説明だった。その後、骨シンチ、CTなどをS病院で実施、転移はないということになり、ダビンチ手術による全摘手術を勧められる。理由を聞くと、まだ若いので再発した際の治療手段として放射線治療を温存するためとのこと。担当医にダビンチ手術を何件実施したことがあるか聞くと、100件くらい実施したという回答。

父(当時83歳)が少し前に前立腺がんと診断され重粒子線治療で治っていたので、重粒子線治療が良いかとも思い、いろいろネットで調べると、岡本先生の小線源治療が再発率が驚異的に低いということで、岡本先生のメールアドレスが宇治病院のHPに出ていたので、メールをしてみたところ、丁寧な返信を頂き、S病院の紹介状と、生検の結果、MRIの画像をCDに焼いたものを持ってきて下さい、予約が取れない場合には自分の名前を出してくださいということだったので、宇治病院に電話して予約。宇治病院では最初は、岡本先生の予約は大分先まで取れないということだったが、岡本先生からメールで予約が取れない場合には自分の名前を出してくださいと言われていると伝えると、翌週(2月上旬)の予約がすぐに取れた。

S病院に紹介状などを依頼すると、快く出してもらえた。また、重粒子ならダビンチの方が良いと思ったが、岡本先生の治療なら大丈夫なのでそちらで治療してもらうと良いとのことで安心。ただ、岡本先生の話を聞いてダビンチの方が良いと思ったら戻ってきて言って欲しい。4月にダビンチ手術の予約も入れておくので、岡本先生の所に行った後に、結果を知らせに来て欲しいということになった。

2021年2月 宇治病院
その後、2月上旬に宇治病院で岡本先生に診断してもらうと、その場で自ら顕微鏡でプレパラートをご覧になり、これは4+3ではなく4+4、しかもMRIの画像にもはっきりと結節が写っている、またPSAも22なので、S病院は中リスクとの診断だったものの、岡本先生は高リスクとの診断。確かにMRI画像を見せてもらうと、白い影が写っていた。岡本先生からは、すぐに治療を開始すべきということで、その場でゾラデックス(ホルモン注射)を打ってもらい、また、ホルモン治療薬を3か月分処方され、治療開始。治療方針は、高リスクなので、ホルモン療法、小線源治療、外照射を組み合わせたトリモダリティーにが一番効果が高いということだった。

岡本先生からは、PSA22位なら治せる(PSA40とか60でも治した実績ありという)という力強い説明を頂き、安心。2016年以来放置されていた治療がようやく始まってうれしかった。
ただ、その時点ではまだ宇治病院での小線源治療が、態勢整備中で開始されておらず、小線源治療開始待ち。東京に戻り、S病院に行き、岡本先生の治療を受けることにしたということを告げると、どういう先生でどういう治療方針なのか、有名な先生の治療について興味があるようでいろいろ聞かれる。S病院の担当医からは、岡本先生なら大丈夫なので安心して治療を受けてください。何か困ったらすぐに来て下さいということで、4月のS病院でのダビンチ手術の予約はキャンセルとなった。

その後、5月に宇治病院を訪問すると、PSAは順調に下がっているということ、また近日中に態勢が整って小線源治療再開という話を岡本先生から聞いてさらに安心する。その後、8月に訪問すると、小線源治療再開決定ということで、11月に手術の予約を入れて頂く。その時点では、ホルモン療法が5月で終わっており、PSAが再度上昇してきていたので、すぐに、ゾラデックス注射をしてもらい、追加で3か月分のホルモン薬を処方され、このまま11月の手術に臨むとの説明あり。手術1か月前のプレプラン(手術方針作成)には、妻も連れてくるようにということで、2021年10月に妻同伴で宇治病院を訪問。岡本先生からは、岡本先生の治療を受ければ問題なく治りますという説明があり、妻も安心したとのこと。

小線源治療 2021年11月
2021年11月、いよいよ宇治病院に2泊3日の予定で入院。まずは、大量の下剤を飲んで腸の中をきれいにする。翌日、小線源治療開始。まずは、腰椎麻酔を岡本先生が自らしてくれる。一瞬チクッとするが、ほぼ痛み無し。すぐに下半身がしびれた感じで痛みを感じなくなる。そこから治療開始。

下半身麻酔で意識はあるので、岡本先生と放射線担当の医師との連携や、岡本先生が何をしているのか全て分かる。いつもの、いろいろな冗談を言ったりしながら話をしてくれる先生とは別人で真剣そのもの。手際も良く、何の不安もなく、安心して手術を受けられた。結局55個の小線源を埋め込んだとの説明があった。

時計が手術室にあったが、確か11時に始まり、終わったのが1時くらいだったように記憶している。終了後は個室に戻り、安静にする。翌日、先生が朝一番に部屋まで来てくれ、診察してくれたが問題無しということで、午後には退院し帰宅。血尿なども全くなし。

ポストプラン
1か月後に小線源治療がうまくいっているか、線量がどれ位あるのかなどチェックするために再度宇治病院を訪問。宇治病院でその結果をもとに、外照射のプランを作成してくれ、岡本先生の知り合いの良い放射線医がいるという、

2021年12月~:併用・放射線外照射治療
東京の住まいの近所のG病院と連携してくれ、G病院で外照射治療を受けることになる。2021年12月下旬から2022年1月下旬まで、計24回の照射のために、平日は毎日G病院に通院し、外照射を受ける。1月下旬の外照射終盤に血便が出たため、G病院の医師に相談するも、この程度の外照射の線量であれば腸に重大な影響が出るとも考えにくので、一時的なものではとのことだった。確かに、外照射が終わってしばらくしたら血便は止まった。

治療後、3か月に一度宇治病院に通院し、PSA検査を継続的に実施中。PSA値は一旦0.167まで下がったものの、そこからじりじり上昇し0.423まで一時上昇。岡本先生からはホルモン療法を終了したことによる一時的なリバウンドで問題無しとの診断。

直近は0.423から0.419まで小幅下落に転じており、ほぼ完治したと思うので、次回3か月後も数値が下がっていたら、通院期間を3か月から6か月に伸ばすというコメントを頂いている。血便は外照射終了後、1年位経った頃に再び数回出たが、現在は特に出ていない。

 PSA:22
 グリソンスコア:4+4
 陽性率: %(生検 20本位中陽性 3本)
 T分類:T2b
 診断時年齢:52歳
 触診の結果は?:

治療後にどう感じましたか

治療予定の方は現在の気持ち

トリモダリティー治療を受けたが、ホルモン療法は3か月に1度の注射2回とホルモン薬6か月服用するだけ、小線源治療は全く痛みもなく2時間程度で終了、その後、少し頻尿があるくらいで尿漏れなど深刻な症状は全くなく、退院翌日から会社も行きましたし、ゴルフも全く問題なくラウンド出来ました。また、外照射も照射時間は3分程度で、着替えを含めても1回30分程度で、会社を少し抜けて通院出来る程度のもので全く社会生活に問題ないものでした。QOLも全く問題なく、再発率も驚異的に低いこの治療を選んで本当に良かったと思います。

現在の経過、伝えたいことなど

差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。

男性機能はホルモン薬服用が終わったらすぐに元に戻りました。全く問題なく、以前同様機能しています。現在は何の薬も飲んでなく、治療前、治療中、治療後を通じてなんの体調の変化もないため、本当に前立腺がんがあったのか?と思うこともあります。

本当に岡本先生に治療してもらって良かったです。権威や権力に伏することなく、患者のことだけを考えて突き進む岡本先生のような方こそ、本当の医師だと思います。時を遡れたとしても、この治療以外は考えられません。

患者さんへの質問:
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選びますか?

「はい、この治療を選びます」


東京、橋本


 

東京、橋本さん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。もしこの回答内容を変更したい場合は、再度ご記入いただければ、差し替えさせていただきます。
詳細なレポートありがとうございます。
PSA10から20を超えるまで、経過観察が続いたとのこと。
52歳という若さで、PSAが10を超えているのですから、普通に考えれば、なんらかの問題が起きていると思えるのに、「担当医からはPSAが急激に上がっていないので癌ではないという説明」ですから、精神的に非常に辛かったことでしょう。

担当医は、前立腺炎の可能性を確かめるため、それに対応する薬を処方されたものPSAは下がらないため、炎症もなし。PSAが21.94でも、経過観察を勧められたとのこと。
その根拠となっているのがMRIで画像として捉えられていないこと、のようですが、これからわかるのはPSAが20を超えていても腫瘍が写らないことがある、ということですね。本当にお疲れさまでした、経過も順調なようでなによりです。
可能であれば、術後のPSA推移もご連絡ください、他の方の参考になると思いますので、掲載させていただきます。