小線源単独療法   青森、吉岡

カテゴリー: 小線源単独療法   滋賀医大

お住まいの地域:青森県

治療を受けるまでの経緯は?

私は、50歳前後から頻尿、残尿感のため近医のクリニックで軽度の前立腺肥大と診断され「タムスロシン0.2mg朝1錠」を処方されていた。ところが、2015年からPSA4.0ng/ml前後となりフォロ-アップ開始。2018年2月8.1ng/mlと上昇。地元の総合病院で3月20日前立腺生検施行。結果10ヶ所中4個に癌細胞が見つかりグリソンスコア7 (4+3),ステージT3cの高リスクと診断された。

その後、地元の大学病院泌尿器に紹介され直腸診、MRIの結果ステージT3c、高リスクだと言われ即ロボット支援手術で前立腺をとってさっぱりしましょうと手術を薦められた。

しかしこの時、自分は小線源治療を希望している事を話すと、小線源治療担当医師を紹介されたが治療件数等確認した処それは、放射線科の医師でないと分からないと言われ手術も放射線も成績も同じで半年から1年内分泌療法の後いずれも施行すると言われ混でるので早めに決断して欲しいと言われた。

実は、前立腺生検が決まった時(一ヵ月待ち)にインターネットで前立腺癌について色々調べてみました。そんな時に友人から腺友ネット(ひげの父さん竹武内務さん管理者)を勧められました。その中の「前立腺がんガイドブック」が大変参考になりました。その中に中リスク(群)と高リスク(群)について以下のように説明されていました。

ガイドブックには、「トリモダリティーにしろ小線源治療は、放射線治療医が治療計画を立てて、必要なシードの本数を決定し埋めこみにはかなりの熟練を要し、通常は泌尿器科医がこれにあたっています。 リアルタイムプランニングを用いながら線源を、主に前立腺の外周近辺に配置することにより、多少の浸潤をカバーしながら、同時に尿道の線量を抑えるという器用な施術をされる医師もあれば、 前立腺内にランダムにシードを配置するしかできない医師もおられます。小線源療法単独でも外部照射を大きく上回る照射線量を確保できる医師もあれば、 実際「低リスク」に対応できる程度の低い線量しか与えられない医師もおられて、医療施設による差というよりは、医師個人の技量差が大きいようです。」とあり

滋賀医科大学病院と東京医療センターが記載されていました。早速、両病院のホームページを見ました。東京医療センターは、高リスクは、小線源治療3ヶ月前にホルモン療法+小線源治療+外部照射+外部照射終了後6ヶ月ホルモン療法とありました。外部照射に関しては、地元での病院でも可能ですとありました。滋賀医科大学病院の岡本先生は、ホルモン療法の副作用について詳しく述べていてできる限り使用期間を短くするとありました。そして、(前立腺癌の治療法の悩みやセカンドオピニオンの希望があればメールで相談下さい。)とありました。

できるだけホルモン療法を受けたくないと思っていた私は、さっそくメールしてみました。そうしたらなんと翌日、岡本先生からメール返事がきていました。仕事が忙しいなかこんなに早くメールがくるなんて只々驚いて感動してしまいました。その返事のメールが下記とおりです。 
【まずこの程度の癌でホルモン療法は不要です。慌てて治療するのではなくちゃんと治る治療を模索すべきといえましょう受診をご希望ということでしたら〇月〇日はいががでしょうかよろしければ小生のほうで予約はおとりします】 もううれしくてうれしくて早速診察をお願いしました。

2018年7月19日に紹介状、画像(CT.MRI.骨シンチグラフィー)のCD-R、生検のプレパラート、生検の報告書、接取した生検の位置情報を持って受診。診察のあとエコー検査をしてもらいました。生検は、滋賀医大の病理で再度見てもらうとの事でした。それと岡本先生から小線源治療単独になるかもしれないと言われスーと目の前が晴れて行くような気持になりました。ただ、病理の結果次第ですが? うれしくて会計待ちの間に妻に電話、友人にメールをいれてしまいました。そして待ちに待った10月18日の診察が来ました。採血、胸部.腹部X線写真を撮り、病理の再評価は、右/5、左3/5、グリソンスコア3+4、T2c中間リスクで小線源治療単独でOKと言われました。2019年4月22日~25日入院23日の手術と決まつた。

 PSA:8.11
 グリソンスコア:3+4
 陽性率:40 %(生検10本中陽性 4本)
 T分類:T2cN0M0
 診断時年齢:63 歳
 触診の結果は?:結節なし

治療後にどう感じましたか

治療予定の方は現在の気持ち

患者会の皆さんの小線源治療の体験記を読んで滋賀医科大学病院のローソンで必要な物をそろえ苦痛なく手術を終え無事退院となりました。次の週から仕事も普通にでき何の支障もありませんでした。一応念のために大人紙パンツを1か月使用しましたが。ところが2020年新型コロナでパンデミックとなり4月の診察に行けなくなりかかりつけ医でPSAの検査をした処2.88と下がったが、10月の検査では5.50と上昇した。少しパニックになり患者会の皆さんにアドバイスを求めた処、神戸の津田さん、山梨の土井さんから助言をいただき早速岡村先生の診察を受けるため宇治病院に行きました。

13か月ぶりにお会いした先生は、すこぶる元気でした。採血、エコー、CTを施行してもらいました。PSA値も2.949と下がり遠隔転移等認められないとの事でした。先生曰くPSA値は、10くらいまで上昇することはあるから心配しなくていいよと言われました。そして、2021年11月に2度目の宇治病院に診察に行きました。先生は、おかわりなく元気で近いうちに小線源治療を始めると喜んで話してくれました。採血、エコー施行してもらいPSA値も0.711に下がっていました。これで大丈夫だと言ってもらいました。

しかし2022年5月の診察でPSA値1.136と上昇、二度目のバウンス。9月の診察でPSA値0.500、2023年3月の診察でPSA値0.292と下降、順調と言われました。とかく、前立腺癌と診断され悩んでしまい早く解放されたい気持ちから医師の言うがままに外科手術を選択しまう人がいますが治療後のQOL等を考えセカンドオピニオン、サードオピニオン?をして自分が納得した治療を選択し信頼できる医師を見つける事が大事なのだと私は思います。

現在の経過、伝えたいことなど

差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。

勃起はしますが、射精感が余りよくない。でも満足しています。

患者さんへの質問:
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選びますか?

「はい、この治療を選びます」


青森、吉岡


 

青森、吉岡さん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。もしこの回答内容を変更したい場合は、再度ご記入いただければ、差し替えさせていただきます。
また、あとで私のコメントをここに記入させていただきます。

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