カテゴリー: 小線源単独療法 滋賀医大
お住まいの地域：神奈川県
治療を受けるまでの経緯は？
49歳のときに、人間ドックでオプションのPSAを初めて測ったところいきなり12.1の高値、エコー・MRIとも所見ありで早々に生検に進み、ドックからわずか1カ月半で中リスク前立腺癌と診断されました。
幸い転移はなく、診断された大学病院では手術を勧めるとのことでしたが、本やネットで懸命に調べた結果、根治率が圧倒的に高く私が最も嫌な尿漏れの副作用がなさそうな小線源療法を選ぶ決断をしました。近所に東京医療センターという小線源で実績のある病院もありましたが、岡本先生のＨＰから、再発させないための配慮と気合いを感じ、関東からは遠くなりますが岡本先生にお願いしようと決めました。
メールを送信したら夜にもかかわらず1時間後には「小線源単独療法で治せると思う、2週間後の予約を入れたので来院されたい」と返信いただき、有難かった。
新幹線で滋賀医大に向かい岡本先生の診断の結果、グリソンスコアが3+3から3+4に見直され、各種所見から被膜外浸潤の可能性もあり手術したら半分再発するような癌だが、ここならホルモン・外照射なしの小線源単独療法で絶対治ると力強くお話しいただき、不安がなくなるとともに、わざわざ滋賀まで来たのは正解だったと改めて感じました。
実際の手術はそれから4か月後となり、40ccの前立腺に11メガベクレルのシードを135個刺入され癌は2時間半ほどで終了しました。岡本先生の小線源単独療法は190～200グレイの高線量を前立腺全体に当てて癌を叩くものですが、私の結果はD90＝199Gy、V100＝99.99％と目標値ぴったりのような数値であると示され、岡本メソッドの精度の高さを改めて認識させられました。
ＰＳＡ：12.2
グリソンスコア：3+4
陽性率：43％（生検 14本中陽性 6本）
T分類：T2cN0M0
診断時年齢：49歳
触診の結果は？：左結節あり。思ったより硬くて密度があるものが触れる（岡本先生談）
治療後にどう感じましたか
治療予定の方は現在の気持ち
手術時は3泊4日の入院ですみ、体への負担もほとんどなく翌週には通常通り会社に出勤できました。後遺症も2～3回血尿があったくらいで、もっとも気にしていた尿漏れは全くありませんでした。
小線源術後
定期的にPSAを測定していくことになるのですが、私の場合再発したかのような上昇（3ケ月目6.8→7.5→10.4）があったことだけが不安でした。岡本先生には、1ケ月目の12.1から3か月目に6.8に急下降したことが既に完治した証拠であり、この上昇はPSAバウンスなので心配しなくて良いと一貫して言われていましたが。
PSA 推移
治療後 1ケ月 12.1
治療後 3ケ月 6.8
治療後 6ケ月 7.5
治療後 12ケ月 10.4
治療後 18ケ月 6.7
治療後24ケ月目 6.3
治療後30ケ月目 3.0
治療後36ケ月目 2.2
治療後42ケ月目 2.5
治療後48ケ月目 0.66
治療後54ケ月目 0.78
治療後60ケ月目 0.47
治療後66ケ月目 0.36
治療後72ケ月目 0.26
治療後78ケ月目 0.21
現在の経過、伝えたいことなど
差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか？、教えてください。
まもなく術後7年になりますが、前立腺癌の後遺症のようなものは全くないですし、精神面における再発の不安を感じることがないのが岡本先生の小線源療法の素晴らしさだと思います。
私のような中リスクの前立腺癌の場合、ほかの治療法でも相応の確率で治るのでしょうが、患者が治る確信を持て、再発不安なく日々を過ごせ、そして実際に高確率で完治するのが岡本先生の小線源療法です。関東から滋賀も宇治も遠いですが、高い完治率と精神的安心感は長距離移動をものともしない大きなメリットだと思っています。
なお、性機能についても術後の経過年数相応の劣化を除けば問題ありません。
患者さんへの質問：
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選びますか？
「はい、この治療を選びます」
神奈川 熊田
神奈川 熊田さん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。
診断時年齢：49歳と非常にお若くして前立腺がんと診断され、さぞ驚かれたことでしょう。５０歳未満の患者さんは稀です。術後7年、経過は順調のようで良かったですね。治療経過をお寄せいただきありがとうございます。
驚くのは術後のPSA推移です。一度6.8迄低下してから、10.4まで上昇するという、大きなPSAバウンスがありましたね。その後お送りいただいたPSAの推移も追加掲載させていただきました。