お住まいの地域:大阪府
治療を受けるまでの経緯は?
毎年受けている人間ドックの検査結果でPSA値の異常が判明。担当医の紹介状を手に、近隣のA病院に検査を予約した直後、不注意により転倒しなんと腰椎を圧迫骨折。
A病院の針生検は腰椎麻酔下で行うため、担当医からは骨折が完治するまで3~4か月検査を先延ばしすることを提案されたが、当時前立腺がんの知識が全くなかった私はがんの進行を恐れ、腰椎麻酔でなく全身麻酔で検査を行っている大阪市内のB病院へ転院。B病院での生検の結果、前立腺がんが確定しました。
B病院で示された治療方針は、外部放射線か外科手術の2択。
治療後の再発率に関しては差異はなく、外科手術なら「病変を取り切れれば(!)」再発率は低いと考えられること、ロボット支援下の腹腔鏡手術は身体への侵襲も少なく、「再発しても(再発前提!?)」放射線治療で対処ができると説明され、「それなら手術しかないか」と手術に同意。
但し、前立腺は全摘せざるを得ず、尿漏れ等の後遺症が残る恐れがあり、男性機能も完全に喪失するとのこと。悩んだ末、命には代えられないと一旦は覚悟を決めたものの、これから先、再発の不安や後遺症等に苦しみ、残念な思いを抱えながら残りの人生を送らなければならないのは、どうしても耐え難く、ほかの治療法がないのか必死で模索していたところ、ある前立腺がん患者さんのブログで岡本先生の小線源療法の存在を知り、B病院の手術をドタキャン。その年の10月に小線源単独治療を受けた。
治療前PSA:7.1
グリソンスコア:3+4=7
陽性率: 25%(生検12本中陽性 3本)
T分類:不明
診断時年齢:59歳
触診の結果は?: 触診なし
治療年: 2017年
治療後にどう感じましたか
治療予定の方は現在の気持ち
退院日から3日間ほど頭痛に悩まされるも、それ以外は特に副作用なし。
術後最初の診察日には、岡本先生より「手術は完璧、絶対再発なんかしないから安心しなさい」との力強いお言葉を頂戴し、「ああ、これでもう大丈夫なんだ」と改めて小線源治療の有難さを実感した次第。
現在の経過、伝えたいことなど
差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。
PSAは順調に低下、治療に関しては岡本先生から太鼓判を頂いているので、日常生活の中でガンを意識することは殆どない。術後1年ほどして、若干の排尿障害と夜間頻尿の症状が出たが、ユリーフを処方してもらい、気にならない程度に改善。男性機能は衰えながらも維持できている。
■2021.9.25追記
術後約4年が経過した9月10日、経過観察のため宇治病院を受診。PSA値は0.2台まで低下、「心配無用」のお言葉にほっとする。
久しぶりにお会いした岡本先生は、8月から小線源治療が開始されたこともあってか、「岡本節」全開(笑)でバイタリティーに溢れておられ、こちらも大いに安心した。
診察の合間(というか、雑談の合間の診察?)に、滋賀医大病院放射線科の令和2年度病床稼働率が12%に低下している事実を教えてもらった。岡本先生が在籍しておられたころの僅か10分の1に低下しているとのこと。「がん」を宣告された患者の藁にもすがる思いを踏みにじり、保身のために岡本先生の治療を妨害し、挙句の果てに病院から追放するとういう愚かな選択をした塩田、松末、河内らへの「当然の報い」だと思う。彼らには医療従事者としての資格が完全に欠落指定しており、ましてや将来の医療を担う若者たちを指導教育する資格はない。
当時親身になって治療に当たってくれた病院スタッフの皆さんや、学生さんたちのことを思うと、やり切れなさが募る。滋賀医大病院には、一日も早く、基幹病院としての「あるべき姿」を取り戻し、そこで働く方たちと患者に報いてほしいと切に願う。
患者さんへの質問:
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選びますか?
私は 「はい、この治療を選びます」と答えた。
大阪 河上
大阪 河上さん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。もしこの回答内容を変更したい場合は、再度ご記入いただければ、差し替えさせていただきます。
「放射線でも摘出でも、治療後の再発率に関しては差異はなく・・・」
私も同様の話を担当医から聞き、そうなのかと納得しかけましたが、そんな都合のいい話はないだろうと、思ってネットで調べたら、治療法や医療機関によって、全然成果が違いますからね。
「手術をドタキャン」は、なるべくは避けたほうが良いのですが、私が診断を受けた病院の話では、患者さんが強い不安を持っていたなら、たとえ手術前日であっても、延期や中止も患者の権利として守る(実際には強く説得されますがね・・)とのことでした。
河上さんの場合は、治療法によっても「治療後の再発率に関しては差異はない」などというあまり根拠のない病院側の説明によって治療法の選択をされたのですから、やむおえないことでしょう。治療の選択にあたっては病院から患者に十分な情報が提供されるべきです。
滋賀医大に入院しているとき、私の接した医師、看護師、職員とも、非常に親切にしていただき、本当に感謝しています。しかしながら、ひとにぎりの幹部の意思決定に間違いがあると、組織全体が偏向してしまうというこを知りました。