小線源単独療法  沖縄 比嘉

お住まいの地域:沖縄県

治療を受けるまでの経緯は?

2018年、沖縄県内の病院にて前立腺生検の結果、PSA(3.95)、グリソンスコア8の高リスク前立腺癌であることを宣告された。全摘手術を得意とする担当医師から「全摘手術をして再発したとしても放射線治療が可能であり、二段階の治療ができるから」という理由で、全摘手術を勧められた。

 しかしながら、「他に有効な治療はないものか」とネットでさがしていたら、滋賀医大の岡本先生による「小線源治療」に目がとまった。さっそく岡本先生にメールを送ってしばらくして「すぐに滋賀医大病院に来院しても良い」と来院日を指定してもらった。

実のところ、全摘手術を覚悟していたので、岡本先生からの返事は本当に信じられない思いだった。岡本先生にお会いして「私に任せたら大丈夫」との力強く返事を頂た時の感動は、今でも忘れられない。

ところが、実際の小線源治療までの道のりは、岡本先生の治療を阻もうとする大学当局との裁判闘争で、一筋縄にはいかなかったが、患者会の皆様、関係者の皆様の力強いお力添えもあって、2019年8月に無事110個のシードを前立腺内に留置して治療を終え現在経過観察中である。幸いにも経過も順調であり再発の心配もなく毎日充実した日々を送っている。

 PSA:3.95
 グリソンスコア:8
 陽性率: %(生検 本中陽性 本)
 T分類:
 診断時年齢:59 歳
 触診の結果は?:

治療後にどう感じましたか

治療予定の方は現在の気持ち

仮に全摘出手術を受けたとすれば、手術後の生活は、再発の可能性40%におびえながら、しかも、尿漏れ等の生活の質の低下も覚悟しながら毎日を過ごさないといけない状況であった。

そもそも岡本先生は「他の部位に転移していない限局性の癌であれば、再発させない手術をして当たり前」というお考えである。しかし、最初に全摘出手術を行おうとしていた病院では「再発しても放射線治療がある・・・」とされ、さらに、しばらく様子を見てもいいか尋ねると、「それでは、ホルモンを打ちながら様子をみましょう。」とホルモン注射の副作用の危険性や経済的な負担、効果等について説明することなくホルモン注射をやろうとする。岡本先生と比べて初期治療に対する考え方等がまるで違うのである。

また、小線源治療は、わずか三泊四日で終わるのに対して全摘出手術であれば10日から2週間程度の入院を要する。さらに、小線源治療は費用も安く何よりも非再発率が96%以上と再発の危険性が極めて低い「患者」にやさしい治療と言える。「命拾い」とは、まさにこのことだったの思いました。

現在の経過、伝えたいことなど

差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。

 6月23日は、77年前の沖縄戦において「牛島満」第32軍司令官と「長勇」参謀長が、その責任を取って自決し組織的戦闘が終了したといわれている「沖縄慰霊の日」である。

 しかし、昭和20年5月22日こそ多くの沖縄住民の運命を決めた日であることは、あまり知られていない。「嘉数高台での戦い」「前田高地での戦い」そして「シュガーローフでの戦い」を経て、いよいよ第32軍の司令部壕のある首里での戦線が展開される。しかし圧倒的な戦力を誇る米軍の前になすすべもなく日本軍兵力の実に3分の2を失ってしまう。牛島司令官は、このまま首里で戦い抜き、戦争を終わらせるのか、それとも「本土決戦」のための時間稼ぎを行うため「沖縄住民」も避難していた沖縄本島南部へ撤退を行うのか決断を迫られる。そして、当時の「島田叡」県知事の進言も聞き入れず沖縄住民が避難している沖縄本島南部への撤退を決定したのが、5月22日である。その結果、日本軍の南部撤退により沖縄住民も巻き添えを食い多くの命を失った。「沖縄住民」の命より「本土決戦」のための時間稼ぎを図る軍隊の論理が優先されたのである。

 翻って滋賀医大においては、塩田前学長、河内教授、そして成田准教授らが「患者の命」を守ることより岡本先生を大学から追い出すことを画策し「自己保身」を図ることが優先されたのである。
「不作為の殺人」という犯罪がある。殺人罪は、やるべきことをやらない、何もしないことによって成立することがある。治療できる医師がいて、患者もその医師の治療を切望しているにもかかわらず、その治療行為をさせないように阻害したりすることは「不作為の殺人」につながる可能性のある行為だと思う。

 岡本先生の治療を受けることは、待機患者にとって自分の命を長らえる唯一の選択だったのである。塩田前学長、河内教授、そして成田准教授には、そのような患者の心情が、理解できないのであろうか。医師は、どんなときにも患者のために行動することが、ジュネーブ宣言等にもうたわれているという。彼らは、そのことを何と心得ているのだろうか。彼らにとって患者の命は、単なる「物」にしか映っていなかったと思われても仕方が無い。でなければ、このような患者の心情を無視した行為はできない。ましてや、これからの医療を担う医者を育成しようとする教育機関としての医科大学にあってはならないことである。

 彼らが「患者の命」を危機に陥れようとしたことは、医師としてあるまじき行為である。よってその責任を取り即刻、滋賀医大を去るべきである。けじめをつけることが、滋賀医大に今何より求められていることである。「患者」のために「医療」があるのであって、「医療」のために「患者」がいる、わけでは、決してない。滋賀医科大学が、真に「患者ファースト」の医療教育機関になることを切に希望する。

患者さんへの質問:
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選びますか?

「はい、この治療を選びます」


沖縄 比嘉


 

比嘉さん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。もしこの回答内容を変更したい場合は、再度ご記入いただければ、差し替えさせていただきます。
また、あとで私のコメントをここに記入させていただきます。