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  1. 福島 伸幸

    岡本圭生 先生に出会えて

    その日は突然にやってきた。誰もが体験談のなかで書いてあり思ったことである。
    運命なのか宿命なのか?どちらにしてもこのままにしておく訳にはいかない!

    医師からの癌告知は今はこんなにも簡単に言われるのか……

    まさか自分がと昨日までは誰もが思っていたと思う。
    でも告知された患者の人生はこの時を境に大きく変わってしまう。

    先ずは担当医から今後の治療方針が示されたが、担当医は前立腺全摘出手術を勧めてきた。
    一通り担当医の勧める手術の説明を受けたがデメリットの話はサラッと流されてお終い!

    帰って妻と話合い、また二人で全摘出手術を詳しく調べた結果はこの治療を受け入れたら後悔することは間違いないと結論に至った。

    後から思うに、ここが岡本先生に出会える迄の最初の岐路であった。

    後日、担当医には全摘出手術は丁寧にお断りし代わりとなる治療法を相談したら群馬大学病院重粒子線か筑波大学陽子線治療センターへのセカンドオピニオンを勧められましたが群馬大学は半年以上先迄予約が入らず、筑波大学は翌月には予約が取れてその時は予約日が来るのが待遠しく感じた。
    何故かというと陽子線治療というものが癌に対して絶対的優位で根治できるものだと思っていた自分であった。

    無知であった!間違った認識で勝手に思い込んでいた。だから先進医療特約を付けた医療保険にも2口加入していたのである。

    筑波大学の予約日迄に陽子線治療を勉強して、それらの治療法の現実を理解したら不安でしかなく予約日を迎えた。
    そんな気持ちでのセカンドオピニオンであるから結果は予想できた。担当した医師も若く、熊谷総合病院での検査結果も良く見ていないようで筑波大学陽子線治療センターで治療を始めるなら最初から検査を受けてもらってから診断しますと言われた。
    熊谷総合病院での検査結果を診て診断してくれるものと思い込んでいたが

    (患者の立場にたってのセカンドオピニオンじゃないのか‼︎)と心の声で叫んだ‼︎

    数日後熊谷総合病院の担当医に報告に行きセカンドオピニオンが満足したものではなかったことを伝えた。
    その時、福島さん。少し遠いですが京都の宇治病院に小線源治療で有名な岡本先生を紹介できますよ。今までに3〜4人程紹介したのですが行ってみますか? と言われ、この時はまだ岡本先生のことは何も存じあげなかったが、即答で京都なら日帰りでも行けます。是非ご紹介くださいとお願いした。
    担当医は栃木県癌センターから熊谷総合病院にきた大変実績のある名医である。何千人もの患者を診てきた先生が岡本先生をご紹介した5人目の患者に私がなれたのは何故だったのか?

    ここが二度目の岐路であった!

    当然その日から岡本先生の小線源治療をネットで調べて勉強しました。岡本先生の講演は何度も何度も見返して聴きました。講演での言葉のなかに

    [如何に最初に再発のない治療を受けるかにかかっている。これまで私は再発を起こさない前立腺癌治療を行うことを最大の使命として考えて診療にあたっています]

    岡本先生の治療を受けている患者なら皆さん誰もが思っていることですが、ここまではっきりと言い切って治療している医師は皆無ではありませんか‼︎
    なんと勇気が湧き希望に満ちたことか。
    岡本先生に全てをお任せして治療を受けたいと私も妻も心が決まった瞬間でした。
    それが令和5年7月10日でした。その日の内に岡本先生宛にメールを送信し、翌日11日には返信を頂きました。
    そこには8月2日水曜日の予約日が記されていました。
    大変お忙しいのにも拘わらず、こんなにも早く予約を頂けたらことにも感謝しています。
    予約日迄の約3週間で岡本先生の確立した(岡本メソッドによる小線源治療)を勉強し、同時に他の多くの医師がネットで自分の小線源治療を発信しているのを見たが誰一人として再発をおこさない治療を行なっていますと言っている医師は皆無であった。

    8月2日宇治病院にて岡本先生の初診。
    予想していた以上に親身に診察、診断して頂いて誰もが頼る岡本先生から
    :大丈夫 治るよ;のお言葉‼︎
    先生 宜しくお願いします‼︎ (心の声 先生に一生付いて行きます‼︎)
    その様な初診日の帰りの新幹線で妻と話をしていると、私も心の声であなたと同じことをお願いしたわよと微笑んでいたのを今でも鮮明に覚えています。
    私だけの問題ではないのです。隣に居てくれる妻のためにも治そうと思った時でした。

    その後は岡本先生の開院準備のために年末迄は2度の経過観察で年明け令和6年4月2日が新クリニックでの初診日となった。 
    今となって後悔しているのは岡本先生が開院準備をなさっている時に既存の医療ガス配管設備の点検、部品交換等で何故協力を申し出なかったのか‥‥岡本先生申し訳ありませんでした!

    8月26日 密封小線源前立腺永久挿入術(外部照射併用療法) 全身麻酔下で施行

    10月8日〜11月18日 深谷赤十字病院にて48.6Gy/26回の照射

    以上の治療を終えて岡本先生並びに深谷赤十字病院に3ヶ月置きに経過観察で通院し
    令和7年7月の今に至る。

    前回4月に通院にお伺いした時に岡本先生より今後の人生訓をご教授頂きました。
    吉田松陰の立志訓
    大塩平八郎 洗心洞劄記

    生を求めて仁義を汚すことなかれ!

    生きながらえたいばかりに仁(義)を捨て汚すことはあってはならない
    生はいずれ消滅するが仁(義) すなわち浩然の気は万古不滅である
    永遠に死滅することのない仁(義)を放棄していずれは死滅する生を守ろうとするのは惑いである
    よって論語の志士仁人が命を放棄して仁(義)を選んだのであるのは誠に理にかなっているのだ
    だがこれは常人には理解できないことである

    俗世に生きてきた私としては註釈に書いてあることを読んで考えて分かりましたとは毛頭言えることではありません。
    岡本先生により生かされた今後の人生をどう生きるかの岡本先生からの提起であるのは承知しておりますが答えを見つけられずにおります。申し訳ありません。

    最後になりますが岡本先生始め大阪前立腺クリニック全スタッフの皆様。埼玉熊谷も暑いですが大阪も連日大変な暑さとのこと。まだまだ夏はこれからが本番です。
    熱中症などの暑さ対策や日々の健康にお気をつけ下さい。
    また近々でお会いできますので楽しみにしております。

    私の徒然で、これを見た患者さんには何の参考にもならなかったことをお詫びします。

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