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治療を受けるまでの経緯は?
人間ドックでPSA値が基準値(4.0)を超え6.3になり、A医大付属病院で精密検査を受け、前立腺がんが見つかりました。毎年人間ドックでPSA検査を受けており、前年も2.4と基準値より低く異常がなかったので、もし見つかっても早期のがんで低リスク程度であろうと高をくくっていたのが、見つかったのは普通より進行が速く悪性度の高い高リスクの前立腺がんでした。
A医大病院の先生に言われたのは、
「すでに被膜外浸潤の疑いがあるため全摘手術をしてもがん細胞を取り残す可能性がある。IMRTなどの放射線治療も悪性度の髙いがんなので完全にがん細胞を無くすことは難しい。」と言われ途方に暮れました。それでもA医大病院の先生は、「仮に再発しても全摘手術のあとには放射線治療ができる。放射線治療を先にすると癒着する関係で手術はできない。
がん細胞を取り残さないためには性機能の神経は切断せざるを得ず、尿漏れのリスクも高まるが、(取り残さないよう)努力をするので放射線治療をオプションとして後回しにする形で全摘手術を勧める。MRIの画像を見る限り、治療が遅くなれば直腸にも浸潤してしまい、そうなれば手術は困難になる。」と早めの手術治療を勧められ、一時は全摘手術をお願いするつもりでした。
がんの宣告を受けたのと同時に、腺友倶楽部という前立腺がんの患者会に入っていたので、そちらにアドバイスを求めると、「被膜外浸潤の疑いがあるので全摘手術は取り残す可能性が大きく勧められない。トリモダリティという高リスクの前立腺がんでも根治が望める治療があるので検討してみてはどうか。」と返事がありインターネットで調べた結果、トリモダリティ治療が可能で実績もある滋賀医大付属病院の岡本圭生医師の治療を受けることにしました。
PSA:6.3
グリソンスコア:9
陽性率: 50%(生検 12本中陽性 6本)
T分類:T3aN0M0
診断時年齢: 54歳
触診の結果は?:悪性度の高い前立腺癌
治療後にどう感じましたか
治療予定の方は現在の気持ち
トリモダリティ治療の総本山である小線源治療を受けるまでに初診から約一年待ちました。それまではがんが進行しなようにホルモン治療を行い、小線源治療の一か月あとに放射線の外部照射を約一か月間行いました。外部照射の治療中と治療直後は頻尿などの後遺症はありましたが、その後は重篤なものも含め気になる後遺症はなく、このまま完治すればすばらしい治療方だと感じました。
現在の経過、伝えたいことなど
差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。
治療を終えて3年と9か月が経過しました。岡本先生の経過観察を受診したところ、男性ホルモン(テストステロン)の量が増加しておりPSAの値(0.08)が前回よりも下がっていたので、もう再発の心配はないとお墨付きの言葉を頂きました。治療後の後遺症はまったくありません。がんが見つかったとき、ダビンチ手術を選択しなくて本当に良かったと思っています。ダビンチの全摘手術を選択していたら、取り残しによる再発と尿漏れなどの後遺症に悩まされただろうと考えるとぞっとします。岡本先生は私の命の恩人です。岡本先生を追放した滋賀医科大附属病院は大変な過ちを犯しました。もっと患者の視点にたって治療にあたるべきです。病院たるものは、患者の命を救うことを最優先に考えるべきです。
患者さんへの質問:
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選びますか?
「はい、この治療を選びます」
名古屋 大石
名古屋 大石さん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。もしこの回答内容を変更したい場合は、再度ご記入いただければ、差し替えさせていただきます。
また、あとで私のコメントをここに記入させていただきます。