癌というだけでも、精神的にはかなり辛い状況であるにもかかわらず、やっとみつけた「納得できる治療法」が受けられないと知った時の無念さ、辛さは、どれほどのものだろうか。
非常に高い前立腺癌・非再発率の実績がある医師が、そこに在籍していて、スタッフや病院の収容能力も十分にあるというのに、”学内の都合で決めた期限があるので、治療はできません”などと言う医療機関は、もはや病院ではない、滅んでしまえとさえ思う。患者の命を大切にしなくて何が大切だと言うのだ。
これをお読みになっている皆様は、こう考えるかもしれない。
・・ならば、他院での同様な治療を探す、あるいは代替の治療法を探せば良いだろうと。中間リスクであれば、他院の同様な治療でも治療成績はそうかわらないかもしれないのだが、問題は高リスク以上への対応だ。
体験談をお読みいただく前に、どうして多くの高リスク患者が岡本医師の小線源治療を望んだのかについて、説明しましょう。
超高リスクに対応する高信頼度の小線源治療とは
癌が大きい場合や、悪性度が高い場合には、おもに「高リスク」とされるが、そのリスクとは被膜外浸潤や、遠隔転移のリスクが高いことを示している。被膜外浸潤は手術の場合癌の取り残しの要因の1つであり、悪性度が高い場合は放射線治療であっても癌がすべて消滅しない危険性をはらむ。
しかたって高リスク、超高リスクに関しては手術は推薦されるべきでない。腫瘍の浸潤を含めた確かな広がりが画像検査ではっきりと捉えられない現在の検査技術では取り残しの可能性を否定できないからである。また放射線治療であっても、癌が消滅するかどうかは照射するX放射線の積算線量できまるため、VMAT,SBRT,サイバーナイフ、重粒子線など、手法は違っても外照射では照射線量に限界があり、高悪性度の腫瘍では消滅させられない危険性が常にある。
初期の段階では低リスク、後にリアルタイム法により中間リスクへ
小線源は、導入初期の段階では、事前に計画された線源配置を超音波画像だけで行うという方法であったため、高精度の留置ができなかったが、その後に開発された医療機器により術中の超音波画像をコンピュータに取り込み、リアルタイムに線量分布を表示できるようになったため、高精度な治療が可能になり術者の自在な線源配置が可能になった。
さらに線源配置の最適化により高リスク以上に対応
一部の医療機関では、尿道への線量を抑えつつ、癌の被膜外浸潤にもある程度対応できるよう、前立腺の被膜内側ギリギリに配置する辺縁配置をするなど、理想的な線量分布を精度良く行えるようになり、これにより従来より飛躍的に高線量を投与できるようになった。この高線量を投与できる医師のひとりが岡本医師です。
どの病院の治療が最も非再発率が高いのか?
高リスク、超高リスクに関する治療で、どの病院の治療が最も優れているか?、つまり合併症が少なく非再発率が高いのか、我々患者の間では、しばしば話題になるのだが、比較は簡単ではない。
なぜなら、医療機関ごとにリスク別の患者層の割合が違う、データの抽出が高リスク以上とするより、高リスクと超高リスクに分けると高リスクの成績が良好になる、ホルモン療法の期間が長いと数年後の非再発率は下がる、など公表されている非再発率のデータをそのまま比較しても、あまり意味がないからです。
このような状況で、理想的な線量分布を実現し必要十分な線量を投与しているとする、岡本医師の話は非常に説得力があったため、たとえ遠方であっても、高リスク、超高リスクの患者さんが滋賀医大|岡本医師の診察に訪れました。
高精度の治療を行っている病院同士でも、僅かな違いが大きな差に!
高精度の小線源治療を行っている一部の医療機関では、高リスクであっても5年後およそ90%以上の非再発率を誇ります。・・・ならばここをお読みの方は90%以上なら、まあ安心と思われるかもしれません。ところが違うのです。
仮に非再発率92% と95%の医療機関があったとします。 違いは3%しかなく、ほとんど同じと思われるかもしれません。しかし100人中の再発者数は8人か5人かとなり1.6倍もの違いがあります。根治できるのか、できないのか、自分の命に直接関わる問題だけに大きな違いでなのです。これが簡単に他の治療期間に移れない大きな理由です。
治療を理解していただくための説明が長くなってしまいましたが、ここでは、多くの方に治療体験談をお寄せいただいています。そのうち何人の体験談を紹介させていただきます。癌というだけでも大変なのに、治療を受けるために病院に対する抗議活動にまで多くの時間を費やさなくてはならなかった患者さんが何人もいたという現実があるのです。
何が再発、非再発の岐路を分かつのか、調べた末に岡本医師の治療を知った。
幸い担当医は快く紹介状を書いてくれたが、その時「滋賀医大当局の圧力で治療が受けられなくなる可能性がある」と伝えられた。その後、どうにか岡本医師の診察にたどり着くものの、岡本医師の話では「病院の方針で、あなたの手術予定を入れるのは難しい」というものでした。それでも、なんとかなると信じ事前治療のホルモンから開始しましたが、病院側の拒否により、手術日が決まらないまま、時間だけが経過します。
体験談:トリモダリティ療法 神戸 宮内(仮名)