トリモダリティ療法 滋賀 岩沢

カテゴリー: トリモダリティ療法 滋賀医大
お住まいの地域:滋賀県

治療を受けるまでの経緯は?

在職時は職場健診で腫瘍マーカーを受けていました。

58歳時でPSA=1.2,毎年漸増し62歳時PSA5.32と上昇傾向でした。
精密検査を勧められ大津赤十字専門病院で受診したところMRI画像診断で前立腺
に影を認める所見。

62歳で滋賀医科大学附属病院泌尿器科にて生検。前立腺癌の確定診断を受けました。
同院泌尿器科にてダビンチ法による全摘手術の予定でしたが、脊柱管狭窄症症により
ダビンチ不適応(理由:術前カンファレンスでダビンチ手術時の体位で脊柱管狭窄が
悪化する恐れがある)、全摘手術が中止となりました。

63歳にて同院ダビンチ医に小線源治療岡本圭生医師への担当医師変更希望を申し出、
その場で了解して頂き、岡本メソッドによる小線源治療にたどりつきました。

治療前PSA:9.5
グリソンスコア:4+5
陽性率:30%(生検 10本中陽性3 本)
病理学的所見:中分化から低分化相当の腺癌。
核小体の見られる円形核を持つ異型腺細胞が融合腺管を形成するグリソンパターン4
主体の病変ですが、一部ににコメド(面疱)状の壊死を伴うグリソンパターン5
といえる成分も見られるます。
(#4;;3+3,0.5/11mm #9;4+5,6/19mm #10;4+4,4/21mm)
右1/5 左2/5 グリソンスコア4+5との診断。
T分類:T3aN0M0
診断時年齢:62歳10ヶ月
治療年:2016年7月~

触診の結果は?:しこり有り。

治療後にどう感じましたか

治療予定の方は現在の気持ち

*治療法の比較、自分には何があっているかを知ることが大切ですが、
「再発しない」治療法を選択することが日常に戻るために最も重要な
視点だと思います。

*小線源治療は患者の体負担が少ない、患者にやさしい手術法だと感じました。
担当医の治療に対する見識、手技、経験、スタッフとの連携がとても重要な
治療法だと思いました。シードを埋め込む際、歪む前立腺に正確にシードを
埋め込むのは並大抵のことではないと思いました。
プレプラン、ポストプランの計画も素晴らしい。

*患者も再発しない前立腺がん治療について研究することが必要かなと思います。

現在の経過、伝えたいことなど

差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。

—–まず私の治療情報を提供します—–
63歳時2016年5月の診断でトリモダリティと決定されました。

*前期ホルモン治療
同年7月28日からCAB開始。11月から休薬。2017年1月からCAB再開。

*シードインプラント
64歳時2017年4月11日にseed implant施工(外照射併用)
16.22ccの前立腺に対して11.0MBq 精嚢4個を含むAGX 100 55個留置。
D90=146.11Gy V100=99.99% R100=0.11CC UD30=151.18Gy で終了。
血尿なし マイグレーションなしで終了。

*外照射
同院放射線科にて5月24日~6月30日まで28回リニアックによる外照射。
これにてTotal BED=127.8+95.8=223.6Gy
BTxBED=127.8Gy
*PostPlan
V150 57.0%
V100 95.0%
D90 122.5Gy
UD30 146.5Gy
UD10 149.5Gy
UD5 150.9Gy
UD1 175.9Gy
R100 0.11CC

*シードインプラント後のCAB
4月20日から3ヶ月

*外照射後3ヶ月のCAB
7月20日から3ヶ月

—–私の合併症—–
1)外照射9ヶ月に急性の下血で滋賀医科大学消化器内科にて内視鏡検査。
所見「S字結腸部に1センチ程度の直線上のビランあり。」
外照射担当の放射線医から「高エネルギー放射線治療に伴う合併症」の診断。大腸癌は否定されました。
軟膏塗布と投薬治療にて約3ヶ月で漸次回復し完治。

2)外照射後48ヶ月。血尿・排尿痛で宇治病院泌尿器科岡本先生受診。
CT検査にて腎臓・尿管・膀胱のスクリーニングを実施。
診断:前立腺の小線源後膀胱炎の疑い。
膀胱尿道鏡検査にて膀胱のスクリーニングと生検実施。
臨床診断:血尿
臨床所見:スクリーニング
検査士コメント:多数の赤血球を認めます。好中球を主体に白血球を認めます。
明らかな悪性細胞は求められません。
投薬治療にて1ヶ月で回復。膀胱癌は否定されました。

・初診当初不安で押しつぶされそうでしたが、岡本圭生先生の揺るぎない治療方針
のもと治療後71ヶ月を迎えることができました。

・「再発させない為の治療を提供するのが私の使命」という岡本医師の言葉は
患者ファーストの金言です。

・外照射後65ヶ月で、併用治療後の起こるPSA反跳現象についてピークアウト
を診断して頂きました。現在PSA0.13です。

・CAB治療が少し体に負担でしたが(ホットフラッシュ+倦怠感)、
急性下血、急性血尿もクリアでき現在は快適な日常です。
この時も親身になって頂きました。有り難うございました。

・前期CAB、シードインプラント、後期CAB、外照射とすべて面倒を見ていただき
感謝に堪えません。

・この間、滋賀医大→くどうクリニック→宇治あじろぎ会病院と岡本先生について
行きました。
私たち患者への道標となる言葉も沢山の頂きました。
命の恩人です。ありがとうございました。
宇治あじろぎ会病院での先生とスタッフの皆様のご活躍と治療の発展を願っています。

—–参考とした書籍—–
・藤野邦夫 前立腺ガン最善医療のすすめ/2013年6月4日 旧版 

・岡本圭生監修「局所再発ゼロを目指した前立腺癌小線源療法とそのテクニック-10 のステップによるインプラントプログラム-」
/2014.1日本メジフィジックス株式会社作成

・「リアルタイムによる辺縁配置法&EBERT併用療法ガイドブック」
/2010.12日本メジフィジックス株式会社作成

・日本泌尿器科学会「前立腺癌診療ガイドライン」2012年版
(巻末の日本版ノモグラム/浸潤と転移に関する表。2016年版からは削除されています。)

・NCCN腫瘍学臨床診療ガイドライン/前立腺癌/2014年第2版/NCCN.org

ありがとうの一言です。

患者さんへの質問:
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選びますか?

「はい、この治療を選びます」


滋賀 K.I.

滋賀 K.I.さん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。もしこの回答内容を変更したい場合は、再度ご記入いただければ、差し替えさせていただきます。
また、あとで私のコメントをここに記入させていただきます。

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