お住まいの地域:神奈川県
治療を受けるまでの経緯は?
・2017年12月64歳、尿の出が悪いことから地元W病院を受診。前立腺肥大症と診断され治療開始。
・2019年2月66歳、PSA値が9.54に急上昇。針生検を受け16本中2本が陽性GS4+5の高リスク前立腺癌の告知。CT及び骨シンチにて骨転移は無し。
この結果から主治医にY市大附属病院のダ・ヴィンチ手術を進められました。ロボット手術という新しい治療ができることに一瞬安堵した覚えがあります。しかし、妻と連日ネット検索を重ねるうちに全摘手術の再発率や尿漏れの合併症など不安を感じる事例が多いことに気付きました。
トリモダリティに気持ちが動き、岡本先生の小線源寄附講座に辿り着きました。患者への負担を極力小さくする岡本先生の姿勢。それを可能にする確かな経験に裏打ちされた岡本メソッド。是非その治療を受けたいと思いました。ところが、このとき、滋賀医科大学附属病院は岡本先生の”密封小線源外来受付不可”となっていたのです。なぜ、との疑問と大きな落胆を感じながらも諦めざるを得ませんでした。
6月1日。地元でトリモダリティを掲げていたO中央病院で治療開始。早速ホルモン治療薬ビカルタミドの服用が始りました。16日。このタイミングで岡本先生の外来再開の情報を発見。すぐに岡本先生にメールをしました。その後は、急展開で「ホルモンの服薬は直ぐやめるように」との指示と同時に6月26日に受診可能の返信があり、診察後には「ホルモン治療はしなくて大丈夫。根治させましょう。」との心強い言葉をいただきました。7月19日にプレプラン、8月5日には小線源手術、そして、O中央病院で9月〜10月にかけ25回の外照射治療をすることになりました。
PSA:9.54
グリソンスコア:9(4+5)
陽性率: %(生検 16本中陽性 2本)
T分類:T2 Highest
診断時年齢: 66歳
触診の結果は?:
治療後にどう感じましたか
治療予定の方は現在の気持ち
治療は、事前に受けた説明とほぼ同じ経過をたどり、全く不安を感じませんでした。ただ、術後1日目に体を起こせないことが、予想より辛かったことが印象として残っています。
治療を受けるなか私は滋賀医科大学医学部附属病院泌尿器科で起きていた医療機関としてあるまじき許せない現実を見せつけられました。病院側は多くの患者さんが国内外から集まる岡本先生の小線源治療を6月末で打ち切るという暴挙に出ていたのです。私が急遽岡本先生の治療を受けられたのは、大津地裁が滋賀医科大学附属病院に対し「治療妨害禁止命令」の仮処分を下したからでした。しかし、時間は11月までと限られていました。私が受診できた期間は、岡本先生と患者会の皆さんが勝ち取った貴重な期間だったのです。
現在の経過、伝えたいことなど
差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。
2022年5月現在の経過:PSA値0.083。頻尿なし。血尿なし。服薬なし。
外照射を地元O中央病院で受けた関係で経過観察もこちらで受けております。通院は半年毎になりました。日常生活は、病気をほとんど意識することなく週3日の勤務、ウォーキング、自治会活動をしながら元気で過ごせています。
大学側に自浄能力などなく学外有識者会議も機能しなかった中で岡本先生は最後まで患者のために病院内で孤軍奮闘し治療をして下さいました。そしてその後、治療機会を奪われた多くの患者のために治療を再開しようと努力され、宇治病院での治療を実現されました。
今こうして振り返ると改めて極められた小線源治療に対する病院側の評価が低すぎると感じます。私が最初に通った地元W病院の医師は勉強不足で小線源治療については知らなかったと話してくれました。また、ダ・ヴィンチ手術では前立腺癌摘出手術に特別医療報酬加算がつくという現実があります。そして現在(2022.5)滋賀医科大学附属病院泌尿器科のホームページには河内教授による「国産手術支援ロボット(hinotori)を用いた根治的前立腺全摘除術の前向き観察研究」が掲げられています。これらが医療現場の実態です。
患者が本当に必要とする治療はどういうものなのか。営利目的に陥りがちな病院任せにするのではなく患者自身が主体となって選択する大切さを痛感しています。実績ある患者ファーストの岡本メソッドが受け継がれ、より多くの患者さんが救われることを切に願います。
患者さんへの質問:
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選びますか?
「はい、この治療を選びます」
横浜 川瀬
横浜 川瀬さん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。もしこの回答内容を変更したい場合は、再度ご記入いただければ、差し替えさせていただきます。
また、あとで私のコメントをここに記入させていただきます。