小線源療法+外照射 長崎 伊東

カテゴリー: 小線源療法+外照射 宇治病院

お住まいの地域:長崎県

治療を受けるまでの経緯は?

2021年3月 59歳 人間ドック受診の際、オプションでPSA検査を受け、結果PSA値が4.64で、要精密検査の診断を受ける。後日、精密検査を受ける為、近くの総合病院を受診。尿検査、血液検査、エコー検査、触診検査が行なわれ、画像で前立腺癌が疑われると診断を受ける。

2021年4月、確定診断の為、一泊二日の入院で前立腺生検が行なわれ、一週間後に生検の検査結果説明を受け、前立腺癌確定の告知を受けた。前立腺12ヶ所から採取された結果、5ヶ所から腺癌が見つかり、内2ヶ所が4+3のPattern4の悪性度の高い腫瘍であると言われ、頭の中が真っ白になり何も考えられなくなった。

数日後、骨盤のMRI検査が行なわれた。以降、日々考えるのは前立腺癌のことばかりで、不安も大きくインターネットで情報収集を行う日々が続き、家内と一緒に検索していたところ、たまたま腺友倶楽部主催の岡本先生によるセミナーをユーチューブで発見し視聴した。セミナーを拝聴して、目から鱗が落ち「岡本先生に診てもらいたい。岡本先生の治療が受けたい。」との思いが募り、思い切って岡本先生に相談のメールを送信した。お忙しいはずだから、多分返事は返ってこないかもしれないと思っていたが、翌日には返信を頂き、それだけでも大変感激した。メールの内容も勇気を与えてもらう文面であり、遠隔地ではあるが必ず先生に診てもらおうと決心した。

2021年4月、地元の病院で、癌が骨に転移していないかの検査が行なわれ、腹部CT検査の後、最終診断および地元病院の先生からの治療方針の説明が行なわれた。骨シンチおよびCTの検査結果が気になったが、骨およびリンパ節への転移は無しということで、ひとまず安堵した。検査結果はT2aN0M0で、大学病院でのダビンチによる全摘手術かホルモン療法後の重粒子線治療を勧められた。一通り治療方針の説明を受けた後、先生にセカンドオピニオンを受けたい旨申し出、必要なデータおよび資料を準備して頂くようお願いし、それを持参の上、5月に宇治病院の岡本先生を訪ね受診した。

岡本先生の所見は、私の前立腺癌は中間リスクではなく、T2bでグリソンスコア4+4=8の高リスク前立腺癌ですと、グレードがアップした診断を受けショックを覚えましたが、岡本先生からは、現状の症状に対し不足した治療を行うのではなく、必要かつ十分な治療を行う方がいいでしょうと言われ、納得して気を落ち着かせた。岡本先生からは、ホルモン療法は行なわない、小線源治療+外照射併用療法で治療を行う旨、説明を受けた。

私が宇治病院を受診した際は、病院として小線源治療を行う為の施設認定申請中であり、認定の状況が気掛かりで、毎日、宇治病院のHPを閲覧し、認定許可の情報を一日千秋の思いで待ち続けた。認定許可が下りたのを知らされた時は、本当に嬉しくて心から安堵した。私の手術日程が10月に決まり、8月に入院時事前検査、9月にプレプランを行ない、10月に手術を行なって頂き、合計78個の小線源が挿入された。小線源の手術後、一ヶ月半後に地元の病院で外照射放射線治療を19回実施、12月中旬に終了、年内に全ての手術治療を終えることができた。

 PSA:人間ドック最初診断時 4.64
 グリソンスコア:最初診断時 4+3 = 7 → 4+4 = 8へ
 陽性率: 41.7%(生検 本中陽性 本)12本中、5本陽性
 T分類:最初診断時 T2aN0M0 → T2bへ
 診断時年齢: 59歳
 触診の結果は?: 異常認めず

治療後にどう感じましたか

治療予定の方は現在の気持ち

手術後に岡本先生から「完璧、あとは地元の病院で外照射を受けてもらえばいいから」とのお言葉を頂き、手術台の上で嬉ししさと安堵の気持ちが込み上げ、岡本先生には本当に感謝しかありません。また、岡本先生と放射線科の槇原先生ならびに医療スタッフの方々の意気もピッタリ合っているなと感じました。私が運よく岡本先生に巡り合えたのは、関係の方々がインターネットで情報発信して頂いた賜物だと感謝しております。

前立腺癌は日本でも男性が罹患する癌のトップで、今後も患者数は増加するものと思われます。先生の「岡本メソッド」がもっと普及して、前立腺癌で苦しむ方々の救いになればと心から思う次第です。私は地元の病院での外照射後、しばらく排便時痛、肛門痛がありましたが、一ヶ月ほどで痛みもなくなり、現在では特に何の問題もありません。尿のトラブルについては、治療後、頻尿とわずかな切迫尿を感じることがありましたが、今はその症状もほとんど無くなりました。手術治療終了後1年を経過しましたが、直近の経過観察時のPSA値は0.710で、1以下をキープできております。

癌の宣告を受けた時には、気分も相当落ち込んで塞ぎ込みがちでしたが、お陰様で今ではメンタル面も改善、趣味のゴルフも以前のように楽しくやらせて頂いております。
岡本先生が宇治病院に来られる前に発生した「滋賀大学病院事件」は、受けたい医療が受けられない前立腺癌患者の声を無視した許せない事件であったと思います。事件の詳細を記録した「名医の追放」は是非、拝読して頂きたいと思っております。
岡本先生が医者としての倫理観をもって本当に患者ファーストで接し、その為に闘ってこられた行動がよく理解できます。
また、岡本先生と共に闘われた患者会の方々の勇気ある行動には本当に頭が下がる思いです。

現在の経過、伝えたいことなど

差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。

今現在、私は日常生活では特に大きな問題も無く、元気に過ごしております。伝えたいことは、高リスクの前立腺癌を宣告された多くの患者が待ち望んだ岡本先生の治療、「岡本メソッド」が宇治病院で再開できたことの喜びです。私もその恩恵に預かることができた事を心から感謝申し上げると同時に、病院側としても再開できる迄には色々ご苦労も多かったことと思いますが、宇治病院の関係者の方々には、これまでのご苦労に感謝申し上げたいと思います。本当にありがとうございます。
これからも前立腺癌で苦しむ多くの患者を「岡本メソッド」で、救って下さい。宜しくお願い致します。

患者さんへの質問:
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選びますか?

「はい、この治療を選びます」


九州 伊東


 

九州 伊東さん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。もしこの回答内容を変更したい場合は、再度ご記入いただければ、差し替えさせていただきます。
また、あとで私のコメントをここに記入させていただきます。

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