小線源単独 宇治病院  東京 高野

カテゴリー: 小線源単独療法   宇治病院

お住まいの地域:東京都

治療を受けるまでの経緯は?

港区で電気抵抗器関連の会社を経営しています。2015年に定期健診の折にPSAが高いことを主治医に指摘され東京慈恵医科大泌尿器科へ紹介されました。そこでの診察の結果(PSA4、T2a)、生検を受け監視療法で経過を見ることとなりました。
2017:PSA 4.78
2018:PSA 7.56
2019:PSA 8.4fusion
2020:PSA 10.3
と穏やかではあるが徐々にPSAが上昇し、2020年3月に2度目の生検 を施行することとなりました。
さらに、MRIも他の施設に赴いて受けるよう指示され受けましたが、生検、MRI共にはっきりとがんであると診断できる明確な結果は得られず医師は曖昧な説明に終始していました。
ただ、医師によれば、がんがあるのは確実であるとの事で、結果的に16本中2本からグリソンスコア3+3と診断され、監視療法を終了し全摘による治療を行うことを強く勧められました。
2度の生検を経験しましたが、施行は別の医師が行い、担当医はそれを見た上での診断を行っていました。全摘に対する不信の念があった為、この段階でセカンドオピニオンを受けることを考え、ネットを通じて様々な治療があることを知りました。

岡本先生のブラキ療法は初めから最も信頼できる選択肢として知っていたのですが、2020年の段階で滋賀医大での治療が行われず、その後の治療の目途もない状態でしたので、よもやこの治療を岡本先生の手で受けられるとは思ってもいませんでした。線友倶楽部などを通じ、ブラキ治療を受けられた方の手記などを読むうちにどうしてもこの治療を受けたいという気持ちが強くなりました。

ブラキ治療を行う病院は沢山ありましたが、発展途中の治療であり100%信頼する気持ちにはなれなかったため、一時はSBRT治療なども選択肢にいれていました。そうしている内に岡本先生が宇治病院でブラキ治療を再開するという情報が入ってきました。患者としては夢のような気持ちでした。患者会の方から岡本先生のメールアドレスを教えていただきさっそくコンタクトをとりました。ただ、定席の放射線科医師の存在や国からの認可などを得るのに時間がかかると言われ、宇治病院にてセカンドオピニオン外来に通いながら治療が再開されるのを待つこととなりました。初めて宇治病院で診察を受けたのは、2020年の5月、慈恵医科大での生検結果のCDと紹介状を持参し初めて先生にお会いしました。

滋賀医大との裁判をかかえ、ストレスのただ中でおられたとは思いますが、この治療への強い自信と意欲に溢れておられました。2度目の診察の折に体調が悪く、PSAが急上昇していたこともあり(PSA15.621)すぐによく月に入院して生検を受けることを勧められました。この段階では結果が急激な変化を示していたことを指摘され、トリモダリティの必要があるかもしれないと言われ落胆したのを覚えています。
2020年8月、2度目の経会陰生検を受けました。今回は触診も含めすべて先生自身が施行されました。
その後、前回の結果は一時的な上昇であったと判断され、最初の希望通り、ホルモン治療や術後放射線照射などを行わず、2泊3日の入院による小線源単独治療手術を受けることが決定しました。このことを知らされた折の嬉しさは、初めてがんと診断された時に受けたショックと並び、今回の病気におけるハイライトだったと思います。

2021年8月より宇治病院での治療が再開され、私の手術も10月25日に行われることが決定しました。これまで1年半にわたり、東京から新幹線で宇治へ通ってきたのがようやく報われることとなりました。

10月25日、密封小線源前立腺永久挿入術(単独療法)を行う為に入院。全身麻酔の後、超砕石位として岡本メソッド(10step method)に従い、会陰部消毒の後、経直腸超音波プローブ挿入固定後、45.24ccの前立腺に対して37本のニードルから11.0 MBq, 0.301mCi 合計122個のブラキソースをインプラントした(0.31mCi)。右葉辺縁9時から11時はPALがあり、最後に強粉砕位を工夫して3本穿刺した。合計6個の線源挿入を行った。
最終dosimetry: V100=99.82% D90=214.02Gy UD30=224.63Gy R100=0.45cc
マイグレーションなし
血尿: 軽度あり
カフ20ml
で終了した。
Day1 Seed Migration なし。

 PSA:11.612
 グリソンスコア:4+3 and 4+4
 陽性率: %(生検 本中陽性 本)
 T分類:T2a
 診断時年齢: 72歳
 触診の結果は?:

治療後にどう感じましたか

治療予定の方は現在の気持ち

手術後の経過はごく良好であり、7月には術後5回目の診察を受ける予定である。後遺症についても予測していたよりも軽度で済み、旅行をすることも可能となった。
5月の診察では、PSAが0.8と下がり、先生から再発の可能性は1%であると太鼓判を押された。
常日頃、現役の仕事に加え、週に3回スカッシュをするためにジムに通い、がんと診断された後も病気や死に対する不安や恐怖が皆無でどのような過程をたどろうとも腹をくくっていたことも病気に打ち勝つた原因の一つであろうと思う。

現在の経過、伝えたいことなど

差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。

今回の病気について知り合いと話しをすると一様によくそのような優れた治療を見つけましたねと言われる。一時期は中断していたブラキ治療が短期間の間を経て再び実現することとなり、その初めの年に手術をしていただいたことは返す返すも幸運であったと思う。この素晴らしい治療を行う岡本先生とそれを支える患者会の方々に心より感謝を捧げたい。

患者さんへの質問:
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選びますか?

「はい、この治療を選びます」


東京 高野


 

東京 高野さん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。もしこの回答内容を変更したい場合は、再度ご記入いただければ、差し替えさせていただきます。
また、あとで私のコメントをここに記入させていただきます。

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